刑法1問目

T 乙の罪責

1(1) 乙のコンクリート片をAに投げつけ顔面擦過傷を負わせた行為
    「傷害」とは人の生理的機能に障害を与える行為
    あてはめ 
    → 傷害罪の構成要件に該当


 (2) もっとも Aの攻撃を防ぐため 正当防衛により違法性阻却?

    正当防衛の要件検討

    ・ 急迫性  「けんかになったら」と予期?
     「急迫」とは客観的状況をいう 
     予期していてもそれだけでは急迫性は失われない 
     あてはめ 「いきなり鉄棒で」 → 急迫性 肯定
   
    ・ 不正の侵害 → 肯定
    ・ 相当性 鉄棒/コンクリート → 肯定
    ・ 主観的要件
       正当防衛は法の自己保全として社会的相当性が認められる故に違法性阻却
      従って、主観的要件として防衛の意思必要
      あてはめ  → 防衛の意思 肯定
 (3) 結論 不可罰

2(1) Bの頭部に  傷害結果発生 
 (2) もっとも意図した客体と異なる客体に結果発生
    故意(38)阻却されないか
    故意責任本質 → 法定的符合説
    あてはめ 故意阻却されない
 (3) Bに対する正当防衛?
    正対正の関係 不成立
 (4)正当防衛の意図で侵害者以外の第三者に結果を生じさせた場合の処理
   自説 緊急避難検討すべき
   ∵ 第三者の法益を侵害することで自己の法益を守る関係にあるから

   緊急避難の要件検討
  
    ・ 現在の危難 肯定
    ・ やむおえず 肯定
    ・ 補充性    肯定
    ・ 避難の意思 防衛の意思と実質的に重なる → 肯定
 (5) 過失犯検討 「認識していなかった」点に過失あれば過失傷害罪成立
 (6) 結論 

U 甲の罪責
 (1)共同正犯成否検討 共同正犯本質論からあてはめて肯定
 (2)客観的Tb充足
 (3)では正当防衛/緊急避難?
     自説:主観的要素は個別的に検討すべき
    → 甲については不成立
 (4)結論と罪数処理